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機動戦士ガンダム

2006-11-07 17:00:00 Category : アニメ

明け方、夜勤から帰ると、テレビでガンダムが再放送されていた。
放映当時、自分は小学生。
僕も、アムロみたいなヒーローになれると思っていた。
でも結局、自分はニュータイプではなく、平凡な一般人だった。

夢らしい夢を、いっさい持たずに大人になった。
今は工場で、エンジニアとして働く。
機械いじりは、昔から好きだった。
自分の力で、何かを作り出したかった。
でも実際は、上司からの指示を淡々とこなすだけの、創造性のカケラもない仕事。
僕なりの工夫は、効率化という波にのまれて、霧消する。

薄暗い部屋で、毎朝ガンダムを見るのが、唯一の楽しみだった。
物語の佳境、敗色濃厚な戦況の中で、格納庫は活気にあふれていた。
そこには、切り札的な期待がかかるモビルスーツがあった。
だが、完成度は80パーセント。エースパイロットが完成度を問う。
まだ足が出来ていないモビルスーツを指して、エンジニアはこういった。
「足なんて飾りです。 偉い人にはそれがわからんのですよ」
装飾がもてはやされ、本質はおざなりにされる世の中。
僕はいったい、どれくらいの無駄な足を作っているのだろう。

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